雨に望む

雨に望む

 
ドアに手を伸ばし 開けてみたらほら
なんともないでしょう? 気持ちがいいでしょう?

空は青く澄み 人々は行き交う
君のことなんて 誰も見ていない

眠れない夜に嵐のような心が騒ぐ
時計の音が鼓膜に焼き付いて残る

雨の日に落ち着くのは
僕の心を雨音が塞ぐから
気づけば今日も待ってる
この戯言をかき消してくれるから

深夜の町並み 音楽聴きながら
歩くスピードは 早くなってゆく

眠れない夜に誰かの声が心を壊す
なぜ今になって君を思い出してしまう

雨のち晴れの予報は
今の僕には信じられないよ
君には聞こえますか
このノイズのような孤独なものの叫びが

ラララ……

雨の日に落ち着くのは
僕の心を雨音が塞ぐから
悲しみはきっと癒える
この雨が今すべてを包み込むから

ラララ……